症状から低血糖症を疑う人は、まだ多くないと思います。

まだ知名度が低い病気だからです。

健康診断で「低血糖症」と言われて初めて気づく人が大半です。

低血糖症かも?と思ったら何科を受診すればいいの?

はじめての場合はまずは「内科」で良いでしょう。
また低血糖症の方は症状から、精神的な疾患の診断をお持ちの方も多くいます。

そのためもっと専門的な「5時間糖負荷試験」という自由診療の行っている病院もあります。

低血糖症はどんな検査が行われる?

まずは、血液検査です。
できれば低血糖状態で調べます。その際に調べるのは、血糖です。
また、血中のインスリン値、インスリン抗体測定を行います。

ここでは「インスリン自己免疫症候群」の検査になります。

なぜ「インスリン自己免疫症候群」について調べるのかというと、低血糖の病気として阻害しないといけないものが「インスリノーマ」、そして「インスリン自己免疫症候群」と続くからです。

「絶食試験」の検査で「インスリノーマ」に近くなります。
その際、「75gブドウ糖負荷試験」と「インスリン負荷試験」も行います。
他にも「インスリン拮抗ホルモン」「血清Cペプチド値」も測定します。

血糖の検査

 「血糖」は「GLU」と略称されます。
その名の通り「血液中にどれだけ糖があるか」を調べる試験です。
現在は「空腹時血糖」「食後血糖値」「随時血糖値」などがあります。
低血糖症の方は「空腹時血糖」を調べます。
点数は11点となります。

インスリン値の検査

 「インスリン値」とは、「IRI」と略称で出されます。
生体内で血糖を下げる唯一のホルモンになります。
正常値は空腹時負荷前で1.7~10.4μU/ml(マイクト・ユニット・パー・ミリ・リットルと読みます)です。
数値より高いとインスリノーマ、
数値より低いと低血糖症の基準になります。

点数は112点です。

インスリン抗体の検査

 「インスリン抗体」とは、アレルギー検査を想像してください。
本来インスリンは異物ではありません。
しかし異物と判断されることがあるのです。これを調べるのがこの検査で「+」か「-」しかありません。
点数として390点です。

75gブドウ糖負荷試験

 「75gブドウ糖負荷試験」は「75gOGTT」と略称で出されます。
この検査を行う場合は、前夜21時以後絶食して、空腹のまま来院します。

そのまま、まず採血を行い、その後ブドウ糖75gを溶かした水を飲みます。
これが「糖負荷検査」といいます。

ブドウ糖負荷を飲んだ後30分、1時間、2時間と採血をして、血糖を測定します。この数値の経過を見る試験です。
ただしこの検査は、健常者でも、低血糖と判断されることもあり、意義については疑問視されています。
参考程度と捉えた方がいいでしょう。

 検査内容によって費用も分かれますが、「常用負荷試験」が200点、「耐糖機能精密検査」が900点です。

インスリン負荷試験

 「インスリン負荷試験」は、インスリンの抵抗性を調べる方法のひとつです。
インスリンを静脈から注射したあと、血糖値を数分おきに測定します。
インスリン抵抗性があると、血糖値の低下が遅くなります。

インスリン拮抗ホルモンの検査

 「インスリン拮抗ホルモン」の検査は、「アルギニン負荷試験」「下垂体刺激試験」「副腎皮質刺激試験」を検査します。
拮抗とは「張り合う」という意味で、インスリンの正常な働きを邪魔していないか調べます。
ひとつ1200点で1ヶ月に上限3600点です。

血清Cペプチド検査

 「血清Cペプチド」は、「CPR」と略称されます。
インスリンを検査すると、もともと体内で作られているものと注射などのインスリンを区分けして調べることはできません。
しかしこの血清Cペプチドは、体内でインスリンと一緒に作られるものなので、体内インスリン量の正確な値を調べる目安になります。
低血糖時0.6ng/ml以上が正常値です。
尿検査、採血ともありますが、どちらも117点です。

絶食試験

「絶食試験」は、48~72時間絶食して低血糖が起きるかどうかを調べる試験です。
これは入院が伴いますし、血糖値45を切るかを調べる試験です。最長が72時間ですが、45以下になった時点で試験は中止になります。
絶食試験は身体への負担が大きいので受診には慎重な判断が必要になります。

5時間糖負荷試験

 低血糖症のタイプを調べるのには、欠かせない試験が「5時間糖負荷試験」です。
これは自由診療になり。費用は約15,000~20,000円です。

75g糖負荷試験が長くなったものだと考えていただければいいかと思います。
2時間までは保険適用なのですが、それ以降は適用外になります。
とは言え、「5時間糖負荷試験」が低血糖症を調べるための1番確実な診断のため、この検査は不可欠になります。

治療法と治療期間は?

 インスリノーマなどのようなものであれば、切除で治ります。
治療方法もタイプによって変わります。
食事を1日6回にする、α-グルコシダーゼ阻害薬という糖尿病の治療薬も有効とされています。
またグルカゴンの筋肉注射または皮下注射、ブドウ糖の静脈注射なども治療も行われます。
また、独自のサプリメントなどを使っている病院もあります。

治療期間については個人の症状や病院によって様々ですが適切な治療を続けていけば、確実に改善されています。

まとめ

 点数は、医療事務の使われるものです。保険適用でもまず単品では使われませんが、目安として入れました。
普通はこの点数×10に診察などの点数、自分の負担額(普通の人は3割)が費用となります。

 低血糖症は別名「血糖調節障害」ともいわれますが、発見されてまだ50年しかたっていない新しい病気です。
医療関係者でも、まだその名前を知らない人もいるかもしれません。

そのため「低血糖症」の症状がある人でも別の病気と判断されているケースも多く見受けられます。